将来独立したい、キャリアアップしたい等の理由で資格取得を考えている社会人が増えています。そんな方のために、目的別で社会人におすすめの資格を紹介します。
将来独立したい人におすすめの資格
社会保険労務士
労働関係法令の専門家として、労働保険・社会保険の手続きや帳簿書類の作成、労働問題のコンサルティング業務をおこなうことができる国家資格です。企業内でそういった業務をおこなう企業内社労士や、社労士事務所の社員としての需要もありますが、ある程度実務経験を積めば独立開業することも可能です。独立後の収入は実力と営業力次第の部分が大きいですが、1000万円以上を稼いでいる人も少なくありません。
資格の種類:国家資格
合格率:10%
受験資格:大学・短大・高等専門学校(5年制)を卒業
試験内容:労働保険や社会保険などの分野に関する多肢選択式の問題
行政書士
官公署に提出する書類や権利義務・事実証明に関係する書類の作成や申請手続きを代行できる国家資格です。資格取得後は行政書士事務所に就職することもできますし、自分で独立開業することもできます。開業資金が少なくすむのも行政書士のメリットです。独立開業した行政書士は経営を軌道にのせるまでが大変といわれていますが、努力次第で年収1000万円以上も狙える資格です。
資格の種類:国家資格
合格率:10%
受験資格:なし
試験内容:民法などの法令に関する分野と、政治・経済などの一般知識に関する分野に関する多肢選択式と記述式の問題
キャリア・コンサルティング技能士
求職者に合う企業を紹介したり、企業内でキャリアパスについてのアドバイスをしたりできる国家資格です。資格をとっただけで独立するのは難しいですが、一般企業内の人事部などのポジションでキャリアに関する相談を受けたり、転職エージェントで働いたりして実務経験を積んでから、キャリアカウンセラーとして独立することも可能です。国が働き方の多様化を促すためにキャリアカウンセラーの増員を目指していることもあり、今後の需要増が見込めます。
資格の種類:国家資格
合格率:15~20%(2級の場合)
受験資格:厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了するか、職業相談等に関する3年以上の実務経験があること
試験内容:多肢選択式と論述式の筆記試験と、ロールプレイの実技試験