注目の社会保険労務士

近年、需要が高まっているといわれる社会保険労務士。略して社労士ともいわれます。2007年に発覚した年金記録紛失の問題などをきっかけに、注目が集まる資格になりました。ここでは、社会保険労務士の仕事内容や収入、資格取得の難易度について紹介します。

社会保険労務士の仕事内容

仕事内容は大きく分けて3つ

社会保険労務士の仕事内容は、独占業務である1号業務、2号業務と、非独占業務の3号業務に区分することができます。1号業務は、申請書等の作成、手続き代行など、2号業務は帳簿書類の作成、3号業務は相談・指導などとなっています。なお、独占業務とは、社会保険労務士の資格保持者で要件を満たした人だけが行うことのできる業務のことです。

将来性のある資格

社会保険労務士は、将来性のある資格といえます。理由は、独立して専業として仕事をするだけでなく、一般の企業に勤めながら社会保険労務士の仕事をすることも可能なためです。

社会保険労務士の年収

社会保険労務士の年収は、2016年の厚生労働省の賃金構造基本統計調査では約507万円でした。全体の年収の平均304万円と比較しても高い金額です。また、有力な顧客が獲得できれば、さらに高収入に結び付く仕事です。

資格取得の難易度

社会保険労務士になるには、全国社会保険労務士会連合会が実施する社会保険労務士試験という試験に合格する必要があります。近年の社会保険労務士試験の合格率は、平成30年度が6.3%、平成29年度が6.8%となっており、難関です。ただし、合格者の職業別割合では会社員が57.4%となっており、働きながらでも取得を目指せる資格ともいえます。