定番の5つの資格
仕事で成功したい、キャリアを身につけたいと思ったとき、わかりやすいのが資格の取得です。ビジネスマンが身につけたい定番の資格を5つ紹介します。
英語力を測る「TOEIC」
社会人、学生など、多くの人が受験しているTOEICは、英語の実力を測る指標として実施されている試験です。スコアからどの程度の英語力があるか判断します。
役立つシーン
外資系企業への就職はもちろん、国内企業でも海外出張や海外赴任などがある企業への就職では、TOEICのスコアが高いほど有利に働きます。また、現在会社で働いている場合でも、TOEICのスコアが昇進・昇格の条件となっている場合や、スコアが高いほど有利になる場合もあります。
難易度
TOEICのスコアは、700点以上あればビジネスの会話でも支障がないと言われています。700点以上は全受験者の中でも上位30%に入るため、簡単には取れないスコアです。ただし、必要な勉強時間を取れば、取得できるといえるでしょう。700点以上を目指す場合の勉強時間の目安は600~1000時間程度といわれています。
お金の流れがわかる「日商簿記」
社会人に人気の定番資格といえば、日商簿記です。受験資格はなく、誰でも受けられます。
役立つシーン
経理部に所属している場合はもちろん、個人事業主や中小企業に勤めている場合の経理の仕事ができるようになります。また、営業部、製造部など、お金の流れを知ることで業務がよりスムーズに有利に進められるケースが多くあります。
難易度
3級は比較的易しく、2級、1級と級が上がるごとに難易度も上がります。
実務に活かせる「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」
MOSは、ワード、エクセルをはじめとするマイクロソフトのオフィス製品のスキルを証明できる資格です。
役立つシーン
仕事でオフィス製品を使った文書作成、データ分析などの仕事をしている場合は、実務で役立ちます。仕事のスピードが上がり、社内での評価が上がる可能性もあります。
難易度
スペシャリストレベル(一般レベル)は、比較的合格しやすいといわれているので初めて資格を取る人にもおすすめです。
「ビジネス実務法務検定試験」で仕事の法律入門
ビジネス実務法務検定試験は、法務部門だけでなく営業、販売、総務、人事などで必要とされる法律の知識が習得できる検定試験です。
役立つシーン
法律知識を広く習得できるため、業務上のリスクを回避したり、営業で取引先と契約を結ぶときに不備がないか確認したりできます。試験では、実際のビジネスシーンに即した法律知識を問われるので、習得した知識を実務に生かすことができます。
難易度
2017年度の試験結果は、3級が69.0%、2級が39.5%、1級が10.9%となっており、3級は比較的合格しやすいといえます。
社会人としての知識、マナーが身につく「秘書検定」
秘書検定は、社会人として求められる知識や技能を試験する検定です。
役立つシーン
秘書検定では秘書の仕事だけでなく、一般的な社会知識、マナー、文書の取り扱いなどについても試験します。そのため、学習した内容は秘書以外のビジネス全般で役立ちます。
難易度
秘書検定の合格率は、平成30年度の結果では3級が55.6%、2級が55.6%、準1級が40.5%、1級が22.1%となっています。比較的合格率が高く、合格を目指しやすいといえます。