資格を取得するとどのようなメリットがあるのか、自分に合う資格を選ぶためにはどうすればいいのかを解説します。資格選びの参考にしてみてください。

日商簿記ってどんな資格?

就活や転職、キャリアアップに役立つ資格を取得したい……。とは言え、どんな資格が役立つのかわからないという人も多いのではないでしょうか。数ある資格のなかでも人気のある日商簿記は、社会人で役に立つ資格の一つと言えます。

日商簿記検定とは

日商簿記検定とは、簿記の技術と知識をはかるための認定試験のことです。1級から3級まであり、1級は年に2回、2級と3級は年に3回試験を実施しています。学歴・年齢・性別・国籍による制限はなく、初めて受験する人が2級や1級を受けたり、1・2級、2・3級を併願したりすることも可能です。

社会人として役立つのはこんなとき

経理・営業・製造などの職種で特に役立つ

仕事で経理の職種についている人は、必ず簿記が必要な場面がやってきます。また、営業職の人は、取引先の経営状況などを判断するときに簿記の知識が役立ちます。さらに、製造関係の仕事でも、簿記の知識をコストの削減などの計算に役立てられます。

社内で頼りにされる

中小企業では、代表取締役が経理を担当するケースがよくみられ、税理士など、専門職へ頼ることも多くなります。簿記を取得して会社のお金の流れが理解できるようになれば、仕事の幅を広げるチャンスになります。

日商簿記の難易度

日商簿記は、級が上がるごとに難易度が上がります。最新の試験結果では、3級の合格率が40.3%、2級の合格率が21.1%、1級の合格率が5.9%となっています(2018年2月現在)。試験の難易度にもよりますが、3級は比較的取りやすく、1級は十分勉強しないと取得できないといってよいでしょう。

日商簿記を取ると年収が上がる?

会社によっては資格手当などが支給される場合もあるので、日商簿記を取ると年収がアップする場合もあるでしょう。しかし、日商簿記を取ると、年収が上がるかというと、必ずしもそうとはいえません。ただし、資格を取ることで職業の選択の幅が広がり、年収が増える会社に転職できる可能性はあるので、間接的には収入が上がる場合があるといえます。